
相続に強い司法書士の探し方!選ぶポイント7つと比較方法も解説
相続
投稿日:2025.05.28
相続問題を司法書士に相談したくても、どうやって探せばよいかわからない方もいらっしゃるでしょう。
地域の情報網やインターネットの専門サイトなど、司法書士を探す手段は多くあります。
相続はご自身の将来に関わる大切な問題なので、司法書士選びに失敗したくない気持ちもあるでしょう。
この記事では、相続に強い司法書士の探し方と、司法書士を選ぶポイントを解説します。
ご自身にあった司法書士を探すための参考にしてください。

大阪・兵庫・京都・東京を拠点に、相続手続き・遺言書作成・家族信託契約などのサポートから企業法務まで、専門のチームで対応しております。税理士や他業種との連携により、相続問題をワンストップで解決!相続関連の相談件数は年間400件超。
目次
相続相談をする司法書士を探す前に必要な準備
司法書士を探し始める前に、必要な準備をしておきましょう。
準備をしておくことでご自身にあった司法書士を探しやすくなり、相談が効率よく進められます。
探す前に以下の内容を決めてまとめておきましょう。
- ご自身がどうしたいのか意向を決めておく
- 相続で困っている内容をすべて書き出しておく
- 質問事項をまとめておく
- 遺言書・相続人・財産の状況をできる範囲で把握しておく
大切なのは、ご自身が何に困っていてどのようにしたいのかをはっきりとさせておくことです。
相談内容が曖昧なままでは、どの司法書士に依頼をするのが適しているのか判断ができません。
もし可能なら遺言書の有無や、相続人や財産の範囲なども把握しておくとスムーズに話が進みます。
ご自身の困りごとに強い司法書士を見つけるには、意向や相談内容を明確にしておくことが重要です。
相続に強い司法書士の探し方
相続の悩みを解決するなら、相続に強い司法書士を探さなければなりません。
相続に強い司法書士を探すには、以下の方法があります。
- ネット検索(「地域+相続」などで検索)
- 士業マッチングサイト・紹介サイト利用
- 知人や親族からの紹介
- 法テラスの無料相談利用
- 司法書士会の紹介制度利用
- 遺言書作成・相続セミナーなどに参加
- 行政の相続相談窓口を活用
- 地域情報誌やフリーペーパーでの掲載事務所を見る
- SNSやブログなどで分かりやすい情報発信をしている司法書士に相談
ここからは、それぞれの探し方を具体的に解説します。
ネット検索(「地域+相続」などで検索)
ご自身のお住まいの地域で相続に強い司法書士がいれば、そこに相談するのがおすすめです。
インターネットで「相続 司法書士 ◯◯市」といったキーワードを入れて検索してみましょう。
地域にある司法書士事務所がいくつか出てくるはずです。
数が少なければ近隣の市まで広げて検索してみると、さらに選択肢が広がるでしょう。
もし依頼したい手続きが絞れているなら「相続登記 相談 ◯◯市」のように、依頼内容と組み合わせたキーワードで検索するのもよい方法です。
気になる司法書士事務所のホームページをできるだけ多く閲覧し、どのような特色をもつ司法書士なのかを見ていきましょう。
インターネット検索は最初の一歩として、手軽にできる探し方です。
士業マッチングサイト・紹介サイト利用
司法書士を含めた各士業の専門家を探せる、マッチングサイトや紹介サイトもあります。
無料で利用できて、会員登録なしでも利用できるサイトがほとんどです。
全国エリアの専門家が掲載されているので、職場の近くや実家の近くにある事務所を探すのにも便利です。
ただし、すべての司法書士事務所が登録されているわけではないので、地域の専門家を隅々まで知りたい場合には向いていません。
地域で絞って探したり依頼内容ごとに絞って探したりと、検索方法がいくつか選べるのでご自身にあった方法で探すとよいでしょう。
相談内容とご自身の連絡先を送れば、サイト側が要望にあった司法書士を紹介してくれるサイトもあります。
ホームページを見ながら1件ごと探すのが大変な方は、一括で探せるマッチングサイトや紹介サイトを利用するとよいでしょう。
知人や親族からの紹介
周囲で司法書士に依頼したことのある方がいれば、紹介をしてもらうのもよい手段です。
知人が実際に利用したことのある事務所なら、実際の体験談を聞けることで安心材料になります。
「とても丁寧で親切だった」「連絡が早くて安心できた」など、リアルな評判は何よりも有効な判断材料です。
司法書士を探す際に知人や親族から紹介を受けることも多く、親が利用していた事務所をそのまま引き継ぐケースもあります。
どこに依頼してよいかわからない場合は、身近な方からの紹介で探すのもおすすめです。
法テラスの無料相談利用
法テラスは、収入や資産が一定の基準以下の方に限り、無料で相談できる窓口です。
国が設立した支援センターで、どこに相談してよいか分からない方のための、最初の案内所として利用できます。
電話でオペレーターが話を聞いて、依頼者の悩みごとに対応できる専門家を紹介してくれます。
急ぎでなければメールでの相談も可能です。
経済的に依頼料の支払いが困難な方は、無料相談や費用の立替え制度が利用できる場合もあります。
紹介だけでなく立替え制度なども利用したいときは、法テラスに相談するとよいでしょう。
司法書士会の紹介制度利用
司法書士会で行っている紹介制度でも、司法書士を探せます。
司法書士会は都道府県ごとに全国にあり、すべての司法書士が加入している団体です。司法書士は、事務所の所在地を管轄する司法書士会への加入が義務付けられており、全国にある各司法書士会に所属しています。
幅広い選択肢のなかから司法書士を探せて、中立的な紹介が受けられるのがメリットです。
希望の地域や相談内容から適した司法書士を紹介してくれます。
ご自身で司法書士を探すのが難しい方は、司法書士会の紹介制度を利用するのも手段の1つです。
遺言書作成・相続セミナーなどに参加
司法書士を探すには、相続に関する無料セミナーに参加するのもおすすめです。
セミナーで講演を行う講師は相続に強い司法書士であるケースが多く、司法書士を探す手段の1つとなります。
無料セミナーは市民センターや商工会議所などで開催されており、地元の司法書士が講師として招かれることが多いようです。
司法書士事務所が開催するほかにも、金融機関・不動産会社・地域団体などが主催しているものもあります。
自治体から依頼されて開催していたり、企業が広報活動のために行ったりするので、無料で参加できます。
セミナーの後に個別相談を申し込めることもあるので、相談してみたい専門家がいたら検討してみるのもよいでしょう。
ただし、講師を務めているからといって必ずしも相続専門とは限らないため、プロフィールや取り扱い実績などを併せて確認しましょう。
行政の相続相談窓口を活用
各自治体で無料の相談窓口を設けていることも珍しくありません。
ご自身の自治体でも行っている可能性があるので、一度問い合わせてみるとよいでしょう。
市区町村の住民であれば申し込みが可能で、無料か安い料金で相談ができるケースが多いようです。
無料相談をしてみて、ご自身の悩みを解決できそうであれば正式に依頼を申し込みます。
自治体が紹介する司法書士は信頼性が高いので、行政の窓口で紹介を受けるのもよい方法です。
地域情報誌やフリーペーパーでの掲載事務所を見る
地元の情報誌やフリーペーパーなどにも、司法書士の情報が載っていることがあります。
相続に特化した内容で広告を出していれば、相続問題に強い司法書士だと見てとれるでしょう。
地元の情報誌に載っている司法書士は、地域密着型で地元住民の信頼を大切にしている傾向があります。
地元密着型の司法書士を探すなら、地域の情報誌やフリーペーパーにも注目してみましょう。
SNSやブログなどで分かりやすい情報発信をしている司法書士に相談
司法書士が広報活動の一環として、SNSやブログで情報発信をしているケースも多く見られます。
わかりやすい情報発信や、相続に特化した内容の情報発信をしている司法書士を探してみましょう。
一般の方にもわかりやすい言葉で説明している司法書士は、顧客目線で対応してくれる傾向があります。
SNSで探すなら「司法書士 相続」で検索し、ブログなら「司法書士 相続 ブログ」などのキーワードで探します。
気になるページをいくつか開いてみて、どのような情報発信をしているのか確認してみましょう。
SNSやブログは人柄や考え方を知る手段になりますが、必ず事務所の正式な情報も確認しましょう。
なお、信頼性を確認する方法として、各都道府県の司法書士会ホームページでの「登録番号」や「開業届出状況」の確認もおすすめです。
司法書士の正式資格は、各都道府県の司法書士会公式サイトで「登録番号」「事務所所在地」「氏名」を検索して確認可能です。
似た名称を使う無資格業者などに、注意してください。
相続に強い司法書士かどうかを判断する7つのポイント
相続に強い司法書士を選ぶには、ご自身で判断基準をもって見分ける必要があります。
司法書士は、相続登記・遺産分割協議書の作成・法定相続情報一覧図の作成などを取り扱えます。
第三条 司法書士は、この法律の定めるところにより、他人の依頼を受けて、次に掲げる事務を行うことを業とする。
引用元:司法書士法第3条
弁護士は、相続に関する法的トラブルや交渉を含む手続きに対して、法律上制限なく対応できます。
司法書士は登記や書類作成の専門家として関わりますが、代理交渉を伴う案件は弁護士の領域です。
判断するポイントは以下の7つです。
- 相続の分野の実績や経験が豊富か
- 評判や口コミの内容はどうか
- 弁護士や税理士など他の士業とも連携しているか(ワンストップ対応)
- 担当者との相性が合うか
- 説明がわかりやすく、対応が丁寧か
- 事務所は通いやすいか
- 明朗会計か
どのように見極めていけばよいか、ポイントを詳しく解説します。
1.相続の分野の実績や経験が豊富か
年間100件以上の相続案件を扱うほどの、豊富な実績があるかどうかも判断基準の1つとなります。
具体的には、以下の内容に特化しているか、取り扱いが多いかを見ていきます。
- 相続登記
- 遺言書作成
- 遺産分割協議書の作成
- 相続人の調査
- 預貯金の相続手続き
相続手続きをメインで行っている事務所は経験や知識が豊富で、複雑な相続問題にも強い傾向があります。
ホームページを開設している事務所が多いので、どのような問題に特化しているかをチェックしましょう。
2.評判や口コミの内容はどうか
インターネット上の口コミも、よい司法書士を見極めるための判断材料の1つです。
実際に利用した方にしかわからない感想なので、事前に見ておく価値はあります。
事前に口コミを見ておくことで、評判の悪い事務所を避けられる確率が高くなります。
「態度が横柄だった」「会計が不明瞭だった」などの口コミがあったら避けたほうが無難です。
逆に、評判のよい事務所なら依頼先の候補として入れてもよいでしょう。
ただし、口コミは当てにならないこともあるため、あくまでも参考程度に留めておかなければなりません。
同じ事務所でも担当してくれた司法書士によって違いはあり、実際にご自身が相談をしてみないとわからない部分もあります。
1つの判断材料として、参考程度に留めたうえで役立てるとよいでしょう。
3.弁護士や税理士など他の士業とも連携しているか(ワンストップ対応)
相続はさまざまな士業の専門分野が複雑に絡むため、ほかの分野の専門家とも連携をしている事務所がおすすめです。
遺産分割で揉めごとが起これば弁護士の出番となり、相続税の相談は税理士が専門となります。
節税対策のために新たに税理士を探すとなると、時間も労力もかかりご自身の負担になりかねません。
ある程度大きな規模の事務所や、相続専門のサービスを立ち上げている事務所なら、ほかの専門家とも連携してる可能性があります。
連携がされていれば、ほかの分野での知識が必要となった際、司法書士からほかの専門家へと相談をつないでもらえます。
依頼を決める前に、ほかの士業と連携してワンストップ対応が可能かどうかを確認しましょう。
4.担当者との相性が合うか
相続手続きは司法書士とやり取りをしながら進めていくので、担当者との相性が合うかどうかも大切です。
例え実績が豊富な大手の事務所だとしても、担当者との相性が悪ければスムーズな手続きは望めないでしょう。
正式に依頼をする前に、担当者とのやり取りのなかでチェックした方がよいポイントがあります。
信頼できそうか
重要な相続の手続きを任せるなら、信頼できる司法書士に任せるのが安心です。
依頼するかどうか決める前に、無料相談を利用して担当者と話をする機会があるでしょう。
話を親身になって聞き、要望に沿った解決法を提案してくれるかをチェックします。
もし法的な問題で要望が叶わない可能性があるなら、安易に引き受けず、できないことを正直に説明してくれる誠実さも必要です。
要望どおりにいかない場合に備えて、顧客が納得できる代替案を提示できるかも大切です。
不安点・疑問点を解決できるだけのスキルがあり、質問に対して誠実に答えてくれるかを見ていきましょう。
信頼できる司法書士であることは条件として欠かせません。
連絡や対応が早いか
ファーストコンタクトからの連絡や対応が早いかもチェックしましょう。
依頼内容によっては何度もやり取りをしなければならないケースも想定されます。
「すぐに連絡がこない」「催促しないと対応が進まない」などの不満点があると、今後のやり取りもスムーズにいかないでしょう。
連絡と対応の遅さは不安やストレスにつながります。
依頼前の段階で対応の遅さが感じられるなら、その事務所は避けた方が無難です。
5.説明がわかりやすく、対応が丁寧か
専門用語を避けてわかりやすく説明してくれるかも、司法書士を選ぶ際のポイントです。
相続は法的手続きとなるため、一般の方にはわからない専門用語や法律が多く絡んできます。
相談者が理解できないまま話を進めたり、説明を省いたりするようなことがあってはいけません。
法律に詳しくない一般の方に説明するのは労力のいることですが、丁寧に説明をしてくれる司法書士は信頼できます。
初回の相談時にどのような対応をするかで見極めましょう。
6.事務所は通いやすいか
自宅や職場から近く通いやすい立地にあるかどうかも、司法書士事務所を選ぶ基準にするとよいでしょう。
手続き内容によっては何度か事務所に通うケースもあります。
必要書類をご自身で用意して届けたり、途中で対面でのやり取りが必要になったりと、直接足を運ぶことも多いでしょう。
郵送でのやり取りが可能な場合もありますが、書類の送付に数日から1週間程かかることもあるため、急ぎの手続きには不向きです。
手続き期間に余裕があればオンラインや郵送での対応ができるところを選ぶことで、遠方の事務所ともやり取りが可能になります。
通いやすい場所で見つけられれば利便性がよく、ご自身の負担も軽くなるでしょう。
7.明朗会計か
料金体系がわかりやすく、明朗会計であることはとても重要です。
初回の相談時に見積りの提示があるか、不明瞭な項目が入っていないかをチェックしましょう。
相続では手続きを進めていくうちに、予想外のケースが発生する可能性もあります。
たとえば、相続人が増えたり、相続財産に不動産が含まれていたりするケースなどが該当します。
その際に追加費用がかかるかどうか、かかるとしたらどれくらい必要なのかも明確に説明してくれるところが安心です。
費用を明確に提示し、わかりやすい料金体系を取っているところを選びましょう。
相続に強い司法書士を探すだけではなく、比較することも重要
依頼したいと思える司法書士が絞れたら、最初から1社に決めずに2~3社を比較するのがおすすめです。
初回に無料相談や5,000円以下での相談を受け付けているところが多いので、まずは比較のために2社~3社に相談してみるのがよいでしょう。
無料相談は30分~60分程度に限られることが多いため、事前に「何を聞きたいか」「何を持参すべきか」を整理しておくと、有意義な時間になります。
相談のなかで、実際に担当する司法書士との相性や説明力、見積りなどを比べてみてください。
また、司法書士の報酬体系は法律で上限が決まっているわけではないため、事務所によって大きく差が出ることがあります。
費用感やサービス内容、対応スピードなど、複数の観点から比較検討しましょう。
ただ無作為に司法書士を探すだけではなく、数社を比較しながら、ご自身に合った司法書士を見極めてください。
相続に強い司法書士をお探しなら、ワンストップ対応の杠(ゆずりは)司法書士法人へ
この記事では、相続に強い司法書士の探し方と選ぶポイントを解説しました。
インターネット上だけでも探せるサイトはいくつかあり、司法書士会や行政からの紹介でも探せます。
依頼先の候補が絞れたら数社に話を聞いてもらい、司法書士との相性や料金の違いなどを比べてみましょう。
ご自身のニーズに合った、信頼のできる司法書士を探すことが大切です。
杠(ゆずりは)司法書士法人は相続分野に特化しており、豊富な実績をもつ司法書士事務所です。
これまでに年間600件以上の相続相談を受けてきた実績があり、わかりやすい説明と信頼のできる対応でサポートいたします。
税理士・弁護士などほかの分野の各専門家とも連携しているため、複数の手続きを1ヶ所でまとめて進められます。
相続に強い司法書士をお探しなら、杠(ゆずりは)司法書士法人へご相談ください。
本記事に関する連絡先
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