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相続の相談はどこにすれば良い?6つの相談先と相談できる内容

相続

投稿日:2024.10.04

相続が発生したら、何から手をつけて良いのかわからない方もいるのではないでしょうか。

相続の相談先は、司法書士や弁護士、税理士、行政書士などさまざまです。

適切な相談先を選ぶことで、スムーズに手続きを進められます。

この記事では、相続に関する主な6つの相談先と、相談内容について紹介します。

相談先によって相談できる項目が異なる

相続に関する相談先は、対応できる内容がそれぞれ異なります。

主要な相談先と相談可能な内容は以下表の通りです。

相続相談の際の参考にしてください。

相談先 主に相談できる内容
公的機関 国民年金、国民健康保険、介護保険の手続き、相続に関する困りごと
金融機関 相続財産の運用、専門家の紹介、預貯金口座の解約手続き
司法書士 不動産の登記手続き、裁判所に提出する書類の作成
弁護士 相続放棄、相続争いの解決、法的手続きのサポート
税理士 税務申告の代理、申告書類の作成、税に関する相談
行政書士 戸籍謄本の取り寄せや書類の作成、自動車の所有者変更手続き、銀行からの残高証明書の取得

相続に関する主な6つの相談先

相続の相談先には、相談内容によって以下の6つの相談先があります。

以下からは、それぞれの相談先の特徴と、主に相談できる内容について詳しく解説します。

公的機関|無料で気軽に相談したい時におすすめ

市区町村役場では、相続に関する基本的な手続きや情報を聞くことができます。

「不動産の相続登記ってどうやるの?」というような、具体的な相続の悩みの解決などは専門家に相談しなければ難しいと考えられますが、「相続することになったけど、何をどうすればいいかわからない」というような、漠然とした相続の相談の際におすすめです。

具体的には、以下のような場合に利用すると便利です。

相続が発生した場合の国民年金や国民健康保険について 死亡した方が国民年金や国民健康保険に加入していた場合、資格喪失の手続きが必要です。当手続きにより保険料の支払い停止や年金の支給停止が行われ、手続きを行わないと無駄な支払いが続く恐れがあります。
介護保険の手続き 死亡に伴う介護保険の資格喪失や未払い分の精算などの手続きがあります。特に介護施設に入所していた場合、施設との契約解除や未払い分の清算手続きが必要です。
相続に関する困りごとの相談 初歩的な相続手続きや、どこに相談すべきかについてアドバイスを受けられます。たとえば、遺産分割協議書の作成方法や相続人の確定方法など、具体的な手続きについても基本的な説明を受けられます。

市区町村役場に相談するメリットとデメリットは以下の通りです。

メリット デメリット
・無料で相談できる
・気軽に相談できる
・基本的な情報が得られる
・地元に密着しているためアクセスが良い
・自分で専門家を選ぶことができない
・平日しか直接の面談に応じられない
・相談できる時間が限られている
・具体的な解決策が提示されないことがある
・その場で委任契約を締結できない

市区町村役場では、無料で気軽に相談できる点が大きなメリットです。

相続に関する初歩的な質問や手続きの流れについて基本的な情報を得ることができます。

ただし、専門的なアドバイスは期待できない可能性があります。

複雑な相続問題には対応できないことが多く、対応が遅れる場合もあるので注意が必要です。

金融機関|相続した資産の運用などを相談したい時におすすめ

金融機関は、相続財産の運用や預貯金口座の解約手続きなど、財産管理に関する相談ができます。

具体的には、以下のような場合に利用すると便利です。

相続財産の運用や専門家の紹介 相続した財産の運用方法や、相続手続きを専門とする士業の紹介を受けられます。たとえば、投資信託や定期預金への資金の移動、生命保険の見直しなど、資産運用の具体的なアドバイスをしてもらえます。
預貯金口座の解約手続き 亡くなった方の預貯金口座の解約や、残高証明書の発行手続きをサポートしてくれます。相続人は預貯金を適切に分配するための手続きをスムーズに行うことができます。

金融機関に相談するメリットとデメリットは以下の通りです。

メリット デメリット
・預金の引き出しができないように制限してくれる
・預金の状況を把握しているため、相続に関する相談がスムーズに進む
・相続した資産の運用について、継続的に相談できる
銀行だけで全ての手続きが完了するわけではなく、最終的には弁護士や司法書士などの専門家に相談する必要がある

金融機関では、相続財産の運用に関するアドバイスを受けられるだけでなく、必要に応じて専門家の紹介も受けられます。

ただし、相談料が発生する場合があり、金融機関が自社の利益を優先したアドバイスを行う可能性もあります。

また、金融機関の営業時間に限りがあるため、急ぎの手続きの際には注意が必要です。

司法書士|相続した資産に不動産が含まれる時におすすめ

司法書士は、不動産の登記手続きや裁判所に提出する書類の作成など、法的な手続きを行う専門家です。

「相続した家に住みたいけど、名義変更の手続きがわからない」「亡くなった親が土地を持っていたらしいけど、何からすればいいの?」といった悩みを抱えている方は、司法書士に相談するのをおすすめします。

具体的には、以下のような場合に利用すると便利です。

不動産の登記手続き 相続した不動産の名義変更を行います。こうした手続により、相続人が所有者であることを他者に主張できるようになります。
裁判所に提出する書類の作成 相続放棄の申述書や遺産分割協議書など、裁判所に提出する書類の作成をサポートします。正確で適切な書類を作成することで、手続きがスムーズに進みます。

司法書士に相談するメリットとデメリットは以下の通りです。

メリット デメリット
・専門知識が豊富
・手続きがスムーズ
・不動産に関する法的手続きに強い
・書類作成の精度が高い
・相談料がかかる
・全ての相続手続きには対応していない
・争いを含む相続問題には対応が難しい場合がある

司法書士は、不動産の名義変更や相続登記に関する専門知識を持ち、手続きをスムーズに進めることが可能です。

ただし、遺産分割で相続人間で争いが生じた場合や、相続税の申告が必要な場合などには弁護士や税理士との連携が必要な場合もあります。

相続となると必ずと言っていいほど不動産の相続が絡んできます。

そのため、士業の中で一番相続問題について相談されやすく、相続全体の相談にのれるのが司法書士です。

どこに相談すれば良いのかわからない場合には、まず司法書士への相談を検討しておくと良いでしょう。

不動産の名義変更は司法書士の専門領域

法務局への登記申請は司法書士が専門に取り扱う業務です。

そのため、相続した不動産の名義変更を行う際は、司法書士に依頼されることが一般的です。

司法書士は、相続登記に関する専門知識と経験を持ち、正確な書類作成とスムーズな手続きができることがポイントです。

弁護士|相続に関する争いごとがある時におすすめ

弁護士は、主に相続放棄や相続争いの解決など、法的手続きに関するサポートをしてくれます。

「相続人同士で遺産の分け方で揉めている」「遺言の内容に納得できない」など、相続に関する争いごとが発生した場合、弁護士に相談することをおすすめします。

具体的には、以下のような場合に利用すると便利です。

相続放棄 本人に代わり、相続放棄の申述を代理することができます。相続放棄をすることで、相続人は被相続人の財産と負債をすべて放棄することができます。
相続争いの解決 遺産分割の紛争や遺言書の有効性に関する争いの解決を支援します。法的知識を駆使して最適な解決策を提案し、相続人同士の対立を解消します。
法的手続きのサポート 相続手続き全般に関する法的アドバイスや、裁判所への提出書類の作成をサポートします。複雑な相続問題にも対応できる法的知識を持っています。

弁護士に相談するメリットとデメリットは以下の通りです。

メリット デメリット
・相続人の代理として交渉を行うことができる
・遺産分割調停や審判など、裁判所での手続きも代行できる
・相続財産や相続人の調査を行い、相続放棄の手続きも適切に進めることができる
・遺留分の侵害や遺言書の有効性に関する争いについても、代理として対応できる
・他の専門家と比べて相談料が高くなる傾向にある
・対応に時間がかかる場合がある
・一部の業務のみに特化している場合がある

弁護士は、相続争いの解決に強い専門家です。

相続放棄や遺産分割の紛争解決においても、法的手続きのサポートをしてくれます。

また、一部の業務に特化している弁護士もいるため、相続問題に詳しい弁護士を選ぶことが大切です。

相続放棄や相続に関する争いごとの解決は弁護士にしかできない

裁判の代理人を務めることができるのは弁護士だけです。

弁護士は、相続問題の取り扱い実績と法律の知識から、一般の人では判断が難しい事例でも最適な提案で解決に導いてくれます。

相続放棄や遺産分割の紛争解決を迅速に進めるためには、弁護士のサポートが不可欠です。

税理士|相続税の相談をしたい時におすすめ

税理士は、相続税の申告や税務相談を専門に行っています。

「相続税の計算が複雑で、自分でできるか不安」「節税対策をしたいけど、何から始めればいいかわからない」などの相続税に関する悩みを抱えている方は、税理士に相談することをおすすめします。

具体的には、以下のような場合に利用すると便利です。

税務申告の代理や申告書類の作成 相続税の申告書を作成し、税務申告を代理で行います。プロによる代行ができれば、正確な税務手続きがスムーズに進みます。
税に関する相談 相続財産に関する税務相談や、相続税対策のアドバイスを受けられます。たとえば、相続税の軽減措置や節税対策について具体的な提案を受けることができます。

税理士に相談するメリットとデメリットは以下の通りです。

メリット デメリット
・相続財産の調査を依頼することができる
・不動産や非上場株式などの相続税評価額を正確に算出してもらえる
・相続財産や相続人の状況に合わせた相続税対策を提案してもらえる
・相続税申告を期限内に完了させることができる
・税務調査に対応してもらえる
・相談料がかかる
・紛争の解決や相続登記の依頼はできない
・税務以外の相談には対応していない

税理士は、税務に関する専門知識を持ち、相続税の申告手続きをスムーズに進めることができます。

また、相続税の節税対策や軽減措置についても具体的な提案を受けることができます。

ただし、相談料が発生し、税務以外の相談には対応していないため、全体的な相続手続きを進める際には他の専門家との連携が必要です。

相続税の正確な試算や税務関係は税理士の専門領域

税理士は、相続財産の価値を正確に算出し、相続税に関する手続きを行ってくれます。

相続税の計算や申告書の作成は、素人が行うには複雑です。税理士のサポートを受けることで正確な申告を行い、適切な納税を行うことができます。

行政書士|個別の相続手続きをサポートして欲しい時におすすめ

行政書士は、遺産分割協議書の作成や行政機関に提出する資料の作成をサポートしてくれます。

「相続の手続きは複雑で、どこから手をつければいいかわからない」「遺産分割協議書の作成を手伝ってほしい」など、相続手続きの具体的な部分でサポートが必要な場合、行政書士に相談することをおすすめします。

具体的には、以下のような場合に利用すると便利です。

遺産分割協議の作成代行だけを依頼したい場合 遺産分割協議書を作成し、相続人全員の同意を得るための手続きをサポートします。相続人が多い場合に負担を減らすことができ、相続人間のトラブルを防ぎ、公正な遺産分割を実現できます。
行政機関に提出する必要がある資料の作成・代行などを依頼したい場合 各種証明書や手続きに必要な書類の作成を代行します。行政書士は、書類作成の専門家として、正確な書類を迅速に準備してくれます。

行政書士に相談するメリットとデメリットは以下の通りです。

メリット デメリット
・手続きのサポートが受けられる
・費用が比較的安い
・書類作成の精度が高い
・行政手続きに強い
・専門知識が限られている
・取り扱い可能な法的手続きに制限がある
・複雑な相続問題には対応できない
・他の専門家との連携が必要な場合がある

行政書士は、比較的リーズナブルな価格で煩雑な相続手続きを代行してもらえるのがメリットです。

ただし、専門知識が限られており、一部法的手続きには対応していないことがあります。

複雑な相続問題には他の専門家との連携が必要です。

車やバイクの名義変更は行政書士しかできない

車やバイクの名義変更手続きは行政書士が行います。

行政書士は、車やバイクの名義変更に関する手続きを代行し、必要な書類を正確に準備してくれます。

自力で行う場合に比べて手続きがスムーズに進み、すぐに車やバイクが利用できるようになるのです。

まずは相続に強い士業に相談すれば間違いない

相続の際にはさまざまな専門家の支援が必要です。

迷った時は、まず相続に強い士業に相談することが大切です。

司法書士や弁護士、税理士、行政書士など、それぞれの専門家が持つ知識と経験を活用することで、スムーズに相続手続きを進めることができます。

また、複雑な相続問題にも対応できるため、トラブルを未然に防げることも魅力です。

相続に関する相談は、信頼できる専門家に任せ、安心して手続きを進めていきましょう。

相続の相談なら、私たち「杠(ゆずりは)司法書士法人」におまかせください。

杠(ゆずりは)司法書士法人は、相続に関する豊富な知識と経験を持ち、さまざまな相続手続きをサポートいたします。

相続は、ご家族の未来に関わる重要な問題です。

一人で抱え込まず、ぜひ専門家の力を借りて、安心して手続きを進めていきましょう。

まずはお問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。

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