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生命保険の「保障」以外の特徴とは

相続

|更新日:2022.11.18

投稿日:2013.09.02

個人の買い物で1番高い買い物は「マイホーム」、2番目に高い買い物は「生命保険」と言われます。

長期間にわたり保険料を払うと、保険会社に支払うトータルの保険料というのはかなり大きな金額になります。

そんな生命保険の1番の目的は、当然「保障」を得るということだと思いますが、この他にも活用方法があります。

貯蓄機能について

保険期間が亡くなるまである「終身保険」や、保険事故が起きずに保険期間が満了しても保険金と同じくらいの金額が受け取れる「養老保険」については、通常、満期返戻金(まんきへんれいきん)や解約返戻金がよい利率で設定されていることが多いため、単純な貯金としてではなく、自分(あるいは誰か)の死亡についての「保障」付きの貯蓄として利用できます。

また、通常の預金口座ならすぐ引き出せてしまうため、なかなか積立ができないものですが、保険にすると払込期間は保険料を払い続けなければならないという半ば強制力に似た力が働きますので、結果的に貯蓄が促されます。

さらに、税金面でもメリットがあります。普通、お金を銀行に預けておくと利息が付きます。その利息は、税務上「利子所得」とされ、預金に付いた利息の全額の20%が先に控除され、残りの80%が預金口座に入金されます。従って入金を受けるのは利息の8割の額となります。

一方、生命保険では、その解約返戻金や満期返戻金は、「一時所得」とされます。受け取った金額からこれまでに払い込んだ保険料を差し引き、さらに50万円を引き、その額の2分の1を乗じた額に対し、その方の所得に応じた税率で税金がかかります。

(保険金 or 解約返戻金 - これまでに払った保険料 - 50万円) × 1/2

したがって、50万円分以上、払った保険料より多い返戻金がないと、税金はかからない可能性があるということが言えるでしょう。

「運用」という機能について

また、別の機能として、「運用」という機能があります。顕著なのは「変額保険」という保険です。

これは、契約者が支払った保険料を投資信託等によって運用し、利益が出ていれば高い返戻金となり、運用が悪いと返戻金は払い込んだ保険料を割り込むことになる保険です。簡単に言えば、保険を通じて株式等の投資を行うような商品といえます。

純粋に株式投資を行うのと異なるのは、あくまで保険であるため死亡時の保険金が保障されているという点です。

保険期間が終身の変額保険を契約すれば、最低でも死亡保険金は受け取ることが見込めます。そして、もし運用がうまくいった場合は、解約して返戻金の受取なども考えることができます。また、終身の生命保険ということで、相続税対策をかねることもできますし、生命保険の最大のデメリットであるインフレの影響を受けにくいという特徴もあります。

生命保険は預金や投資信託と異なり、契約する被保険者の年齢や病歴によって加入できなかったり、保険料が高額になってしまったりすることもあります。なんといっても保険の1番の魅力は「保障」に尽きると思いますが、生命保険はれっきとした金融商品です。契約をする際は、ご自身の資金状況、ご家族の状況、保険金の受取時のことなど、様々なことを検討する必要があるといえるでしょう。

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